
上の写真は小机駅構内ですが、さてその歴史を物語っているものはどれでしょう?
各地の駅でホームの上屋(屋根)を支える柱などに昔のレールが使われているというのはよく聞きますが、小机駅では違います。
答は、線路の下にあります。
↑東神奈川方面の風景(クリックで拡大)
駅構内を用水路が横切っているのですが、その水路が煉瓦積みなのです。
しかもその積み方をよ〜く見てみると「イギリス積み」ではないですかっ!

イギリス積みというのは、明治時代の土木・鉄道建造物に使われた積み方で、煉瓦の長辺(長手)の段と短辺(小口)の段が交互に積み上がっています。

↑イギリス積み
JR横浜線(当時横浜鉄道)及び小机駅の開業は1908(明治41)年ですから、その当時からずっと使われているのですね〜。
この煉瓦を発見した時は感動すら覚えましたよ。駅舎やホームは改築されても残っているものはあるもんなんだと。
ちなみに、洋風積みのイギリス積みと並んで有名なのが「フランス積み」です。
これは煉瓦の1段の中で長辺と短辺を交互に並べたものです。イギリス積みに比べると強度に劣ったため土木建築にはあまり用いられず、見た目の優美さから建物に使われたようです。

↑フランス積み
また、横浜のあちこちで見られるのが「ブラフ積み」という千葉県産の房州石を使用した石垣です。
ブラフとは英語で崖を意味し、明治の頃に外国人が山手の丘をブラフと呼んでこの積み方で石垣を造ったことからブラフ積みと呼ばれています。
積み方はフランス積みと似ていて、長辺と短辺を交互に並べて積んでいますが、長辺が長い石材を使っているので見た目の印象が独特です。

↑ブラフ積み
これらの洋風石積に対して昔ながらの日本の石垣の積み方は「間知(けんち)石積」と呼ばれています。今でも道路や家の石垣に使われている一般的なものですね。
煉瓦や石垣の積み方を見て街歩きするのも面白いものです。
