2007年10月21日

小さな看板大きな教え 〜向ヶ丘遊園駅の片隅で〜

向ヶ丘遊園駅の看板

この年季の入った小さな看板と出会ったのは、高架複々線化が進み古い駅舎が次々に消えてゆく中、かつてよく見かけた私鉄電車の郊外の駅の趣を残している小田急電鉄向ヶ丘遊園駅の通路でのことだった。
この駅はかれこれ30年近く前から度々利用していたのに、この看板に気付いたのがなぜ今日という日だったのだろうか。

「人間、己の身の回りのことはわかっているつもりでも、意外と見えていないことが多いのだよ」と、この小さな古ぼけた看板にそっと教えられた気がする。

さてしかし、そこに書かれている字句を最初読んだとき私は、こう解釈して頭の中に?が浮かんできて首を傾げた。
“観光地をよごすと世界から友がやってくるぞ!”と。その「友」って誰だ?と。
そしてこの無骨な雰囲気の影響か、なんだか“腕っ節の強い友人を呼ぶぞ!”と脅されているような気迫をも感じ取ったのだった。

気迫に押されながらも真意が読め、思わず「はいっ、世界のお友達(観光客)のためにもよごしませんっ」と平伏しそうになったが、ここは向ヶ丘遊園駅。
確かに2002年(平成14年)までは向ヶ丘遊園という観覧車や花畑のある人気の遊園地があり、2000年(平成12年)まではこの駅からモノレールも走っていたお出かけスポットには違いなかった。
しかしそれが世界的な観光地だったとは・・・思えないが。

そうか!看板に「神奈川県」とあるが、これは県内にある鎌倉や箱根の街に設置した看板を流用したものではなかろうか、と推測してみる。
このような、本来あるべきところではないところに存在しているものを見つけるのは楽しいものだ。

↓看板のある向ヶ丘遊園駅構内の通路。画面左の柱に貼り付けてある。
向ヶ丘遊園駅の通路

(写真:2007年10月20日撮影)

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2007年02月23日

「左折バック進行」曹源寺さざえ堂

さざえ堂駐車場の看板

群馬県太田市にある曹源寺のさざえ堂は、堂内が螺旋状になっている特異な構造を持つお堂で、日本三大さざえ堂の一つです。(他は埼玉県本庄市(旧児玉町)の成身院と福島県会津若松市の旧正宗寺)
その拝観者用駐車場で見つけた味のある手書きの看板が上の写真です。

駐車場は狭かったと思いますが、乗用車で来た方はこの看板を見ても意味がよく分からないと思います。
書いてあることは非常に端的で“「観光バス」は「左折バック進行」せよ。以上「さざえ堂」より”ですが、おそらく大型バスの運転手さんには「なるほど!そうすれば停められるぞ」と直感でわかるのでしょうね。きっと。

しかしこの文字の大きさの不統一がなんとも言えない味を出しています。
最も強調しているのは「左折」のようですね。
とにかくまず左折しろと。そしてバックで進めと。・・・う〜ん、わかるようなわからないような。

推察するに、この看板を書かれた方は、大ざっぱだが面倒見がよく、そしてちょっとお節介なところがある性格、とお見受けしました。
どうなんでしょ。
さて、そんなさざえ堂はこんな建築です↓
曹源寺さざえ堂

(2002年6月3日撮影)
posted by 葉月 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 看板の数々